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教育で識字率を上げて何になるの?―識字率向上が意味すること

2016/01/20

どうも皆さんこんにちは。

今回のブログを担当するのは、カンボジアの教育を支える会(PACE)のくまもんこと田中です。

 

今日は定例会のご報告と、教育における識字率向上の重要性について一緒に考えていけたらと思っております。

1月9日に行われた定例会では、「教育支援」「井戸支援」「普及啓発」「ファンドレイジング」のそれぞれの事業のミーティングの共有を主に行いました。

 

その中の「教育支援事業」のミーティングで新たに決まった目標が「識字率の向上」。

よく言いますよね。この国の識字率がこうだとかって。

ただ、その「識字率」が上がることってつまりどういうことなんでしょうか。

 

そのミーティングでは

「子どもたちの将来の選択肢を増やせる」

ってことが識字率向上において大事なことなんだって話されました。

 

これは、知識人の方もよく言及していることです。

たとえば、歴史人口学者であり、家族人類学者でもあるエマニュエル・トッドは著書でこう記述しています。

 

識字化された個人は独立した個人としての自己に目覚め、社会と世界の中にあるものとしての自己について思索するようになる(トッド 2011:177-178)。

 

つまり

「自分自身を社会と世界の中にあるものとして考えることができる」

ということ。

 

字が読めなければ、「目の前にある景色」が世界のすべて。

 

けれど

字が読めるようになれば、

その世界は自分が「何かを読んだ分」だけ広がっていける。

 

その+αが自分の未来を広げてくれるのです。

では、また。

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