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カンボジア渡航記 その④ 振り返り!

2015/10/30

カンボジア-ピス村小学校

こんばんは!

現地調査振り返りということで、その時に書いた日記を振り返ります!

今回書いていくれるのは、PACEのゆるキャラ、くまもんこと田中君です。

彼は、詩的な感じで素敵な文を書いてくれるんですよね。そんな彼の初めてのピス村行った感想をお楽しみください(^^♪

【8月14日】 『異形の村と人と心と』

渡航メンバーの田中です。
今日の訪問を通じて思ったことを綴りたいと思います。

高く伸びるサトウキビ畑を抜けると人間の像とその間に門が見えてくる。門を潜った先にあるのが、土地収奪された村―ピス村だった。僕はこの村に今渡航で初めて訪問したことになるのだが、一見しただけで何となく他の村とは雰囲気が違うような気がしてならなかった。人工的な動物の像に人間の像。無機質な像が高く聳える「緑の暴力」から村を守っているようにも見える。

サトウキビは村を包囲するように生えていた。
本来ならばここに生えている植物ではない。
本来はここに人が住んでいるはずだった。
学校があるはずだった。
―しかし巨大なチカラがそれらをなぎ倒した。

資本がそこにあった全てを駆逐し、代わりにサトウキビを植えた。
目眩めくようなサトウキビの渦に追い出された人々はピス山の麓に新しい村を構えた。

今日はその村でインタビューとその村の子どもたちが通っている学校で先生に読み聞かせをして頂いた。僕はそこでスッとするような感覚を覚えた。
その土地でイキイキと過ごす村人と
その学校でキラキラした目で学ぶ子どもたち。
異形の村であったとしても、その中で生きる人々は僕らと何も変わらない。

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排除された者としてではなくその土地で生きる者として
何を感じ何を考えているのか。
彼らの目に映る未来はどんなカタチをしているのか。

限りある期間の中であったとしても探し続けたいと心から思っている。

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