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『キリングフィールド』からみる現代のカンボジア

2016/07/01

キリングフィールド

こんにちは!

大野です。

約1か月ぶりの投稿となります(笑)

ちゃんと定期的に投稿ができなくてすみません。。

今回は、非常に個人的なんですが、最近自分で借りた映画『キリングフィールド』(1984)についてお話ししようと思います。あくまで個人的な見解なので、そこはよろしくお願いします。

 

まず、『キリングフィールド』とは、カンボジアのクメールルージュの時代を描いた映画です。監督は、ローランド・ジョフィ、主演はサム・ウォーターストン、クメール人助手を演じたのはハイン・S・ニョールです。特に、クメール人助手プランを演じたハインは、実際に4年間クメールルージュの元で強制労働に就いた経験を持っています。私としては、日本の戦争映画でもそうですが、経験があって演じるのと経験なしに演じる演技は出せる空気も違いますし、臨場感も違います。ハインも経験あったからこその現実味のある切迫感のある演技だったのではないでしょうか。

内容としては、ニューヨーク・タイムズ記者としてカンボジア内戦を取材し、ピューリッツァー賞を受賞したシドニー・ジャンバーグの体験をもとにしたノンフィクションです。映画の中では、当時のクメールルージュに対するカンボジアの人のイメージや強制労働の実態、カンボジアの悲惨な状況も描かれています。

私の見た感想は、知識人の惨殺だったり、地雷や子ども長官だったり、どうしてこんなことが起きてしまったのかという複雑な思いがあります。クメールルージュが本格的になっていく中で、本国に返されてしまいましたけど、当時のカンボジアの姿を撮り続けようとしたイギリス人記者。あの中で取材を続ける意味やプランを置いていってしまった罪悪感、何が正しかったのかという思い、複雑でとてもいろいろなことを考えさせられる映画でした。

やはり歴史は消せなくて、クメールルージュの上にたっている現代のカンボジア。今はも ちろん知識人が排除されることはなんてありえないですし、大学だってあります。しかし、教育の普及が遅れてしまったのも事実です。都市部の教育はだいぶ進んでいます。一方、地方では初等教育は広まりましたが、中等教育ではまだ十分とは言えません。せめて読み書きと簡単な計算さえできれば良しと思う人もいます。クメールルージュを経験した人にとっては教育を悪と捉えていた人もいるでしょう。だって、新聞を読んでいたり、メガネをかけていただけでも殺されてしまったのですから。しかし、現代のカンボジアは発展途上国として、とても早いスピードで進化していっています。半年たてば、背の高い見たことないビルが次々には都市には建っています。都市部では改善できていても、地方では不十分で教師も十分に派遣されないし、給料もそんなにいいわけでもありません。私としては、少しずつでもこのような状況が改善していけたらいいなと思います。カンボジアの教育を支える会として、そのお手伝いをしていきたいと思います。

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